「骨を強くするために、牛乳飲まないとね!」
「牛乳飲まないと大きくならないよ」
など、牛乳神話はよく耳にしますが
残念ながら
日本人に限っては
真っ赤な嘘です。
いろいろなお話があると思うのですが
「牛乳はカルシウムが取れる」
「乳酸菌が入っている」
様々なことを言う人がいます
まずカルシウムを摂ることで、骨が強くなることはありません
カルシウムは必須ミネラルです
では、何のために必要なのかというと
1、骨や歯の成分、
2、細胞の分裂・分化
3、筋肉収縮
4、神経興奮の抑制
5、血液凝固作用の促進
になります。
なので、思っている以上にいろんなところに使っています。
では、「骨を強くするんじゃないの?」
そう考える方も老いと思いますが、
実は「骨の成分ではありますが、骨を強くするわけではありません」
どういうことか?というと
骨を作るには
造骨細胞と破骨細胞というのがあり
造骨細胞は字の通り、骨を作ります。
破骨細胞も字の通り、骨を壊します。
で、問題は「破骨細胞は作られ続けるが、造骨細胞はある条件が加わらないと作りません」
それは何かというと
「重力を感じるということです」
なので、宇宙飛行士の人は帰ってきた時、特殊なストレッチャーみたいな椅子に座り、骨が折れないようにして運ばれていくんです。
無重力空間にいるため、造骨細胞が働かないため、骨が作られなく、骨粗鬆症になっているのです。
なので、骨を強くするには、牛乳を摂るより
歩く、重力を感じる方が遥かに重要なんです
もう一つは
乳糖の問題です
私たち日本人は、乳糖を分解する酵素は持ってないんです
「乳糖不耐症なのです」
正確にいうと5歳以上は持ってないんです
どういうことか?というと
乳糖を分解できないと、腸で炎症を起こしやすくなり
様々な腸疾患に発展することがあります
なので、「牛乳飲むとお腹痛くなるよね」とか
「牛乳飲むと、うんちしたくなるよね」
というのは腸が過敏に動くから起こる反応なのです
なので、好きだったらいいですが
骨のため、腸のために飲んでいるのであれば
少し考えてもいいともいます。
ありがとうございました。