実は「肩甲骨」の可動域が
すべてを決める!?
ジャンプ、レシーブ、スパイク——激しく動き回るバレーボールで、プレーの精度を本当に左右しているのは、腕の力でも反射神経でもなく、肩甲骨という小さな骨の「動く範囲」だった。
背中側から見た肩甲骨のイメージ。
可動域が広いほど、体の中心軸の延長線上でボールを捉えやすくなる。
なぜ「体の中心」で捉えるのが大事なの?
人間の体は、自分の中心軸の延長線上に手(面)があるとき、ボールが当たれば必ず前へとまっすぐ弾むようにできている。これはバレーボールに限らず、すべての対人球技に共通する身体の原理だ。
とはいえ試合の中では、いつも完璧な位置にボールが来てくれるわけではない。相手の打球やパスが乱れれば、体が追いつかないことも多い。そこで差がつくのが、肩の可動域(動く範囲)なのだ。
左:理想的にボールの正面に入れたケース/右:体がズレても、肩甲骨が大きく動く人は腕を伸ばして軸の延長線上で捉え直せる
肩甲骨を大きく、自由自在に動かすことができれば、多少難しいボールであっても、自分の中心軸の延長線上でしっかりと捉えることができる。
肩甲骨が動くと、何が変わるのか
肩甲骨は腕の付け根にある、いわば「肩の土台」。この骨が背中の上で大きくスライド・回転できるほど、腕が届く範囲そのものが広がる。腕力やリーチの長さではなく、骨が動く余地があるかどうかが、際どいボールへの対応力を決めている。
肩甲骨の可動域イメージ
背面から見た図 — 動きが小さい人 / 大きい人の比較
おすすめの肩甲骨トレーニング2選
可動域を広げるために、ぜひ日々のウォームアップに取り入れてほしいのが次の2つの運動だ。どちらも特別な器具を必要とせず、短時間で続けられる。
舟漕ぎ(ふねこぎ)運動
ボートを漕ぐように、両腕を大きく前後に動かしながら肩甲骨を寄せたり開いたりする運動。背中全体の動きを引き出し、肩甲骨同士を近づける感覚を覚えるのに向いている。
棒を使った、肩の可動域を広げる運動
棒(タオルでも代用可)を両手で持ち、頭の上から背中側へ動かすことで、肩関節と肩甲骨の連動した動きを引き出す運動。固まった肩周りをゆっくりとほどいていく感覚で行う。
これらを継続することで、肩の動きが見違えるほどスムーズになる。プレー中の「ギリギリ届かない」が、「なんとか正面で捉えられた」に変わっていくはずだ。
具体的なやり方が知りたい方へ
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