昔、講義を聞いていたときに年配の先生が言っていた言葉
「30年前の病名と、今の病名は名前は同じだけど、治療法は真逆になってることが多いから覚えておくように
と言われた
当時は「ふ〜ん」
としか思っていなかったのですが
最近は本当に実感しています…
さらに
「30年前と比べると、病名の奥に潜んでいることがあまりにも多いから、気をつけて処置するように」
とも言われていて
今になって考えると
やらなくていい処置を行い、パンドラの箱を開くこともあるぞ!
ということなんだと思う
昔の腰痛は「動きすぎて傷めた腰痛」
最近多い腰痛は「動かないから起こる腰痛」
ヘルニアだろう、脊柱管狭窄症だろう、圧迫骨折だろう、坐骨神経だろう
上記二つのうち、昔は前者、今は後者なんです
同じ病名だろうと、同じ症状だろうと
発生機序が違うから、治し方も違うんです
自転車がパンクした、チェーンが壊れた際に
使いすぎて経年劣化したものと、
全然乗らなくて放置していて動かした瞬間に故障したのでは
治し方が違うのと同じ
使いすぎてた場合、部品交換だけで済みますが
放置して錆びているものを急に動かしたら、
ペダルのプラスチックが崩れ、チェーンが外れ、漕いだら油がないのでガシャガシャいい、ハンドルのゴムが溶けて、タイヤはすぐにパンクする
このような感じで
その部品だけでなく、ありとあらゆる錆びている部品が崩れていく
その場合は、ゆっくりと少しずつ動かし、確認しながら直していく
根気のいる作業になります…
今の腰痛だけじゃないですが、
少し時間をかけてゆっくりと治していく
そんなイメージです…
ありがとうございました