肌は一般的には皮膚と書くことが多いのですが
今回はあえて「肌感覚」を重視したいので
故人は肌という漢字をどう捉えていたのか?
漢字研究の第一人者、白川静先生の本を拝借してみると
肌は、形声文字になります
月 肉付きがあり
几 腰掛けに座る
合わせて「肌」
筋肉を支える?腰掛ける?
なんかしっくりこないのは私だけでしょうか?
OK辞典では
月は同じですが
几 足が伸び、安定している机
と書いてあります
机も几がつきますね
足が安定していると言うのがポイントなんじゃないかな?
肌とは足の筋肉が安定していることが、本来の意味なんじゃないでしょうか?
足腰が姿勢を作っていると言ってもいいくらいですし
足の筋肉の動きで、血液のポンプ作用も賄ってるし
そうなると全身満遍なく血液や栄養が行き渡り、感覚に優れると言う意味ですかね
続いて「触」
元の漢字は「觸」です
会意兼形声文字
角 中が空洞の硬いもの
蜀 青虫等の目が大きな虫
これはなんか納得ですね
感覚神経は中が空洞のため、いろいろな感じ方ができる
しかも蜀は触角などに優れた虫の文字、センサーに優れていると言うことですかね
肌は、足腰が強く姿勢がいいと、感覚に鋭くなり
触は、身体中の触覚を駆使して、空洞の感覚センサーに情報を伝えると言うことですかね
故人のセンスはすごいですね
それを読み解く白川静先生もすごいです
ありがとうございました