腰痛は2種類ある

昔、講義を聞いていたときに年配の先生が言っていた言葉

「30年前の病名と、今の病名は名前は同じだけど、治療法は真逆になってることが多いから覚えておくように

と言われた

当時は「ふ〜ん」

としか思っていなかったのですが

最近は本当に実感しています…

さらに

「30年前と比べると、病名の奥に潜んでいることがあまりにも多いから、気をつけて処置するように」

とも言われていて

今になって考えると

やらなくていい処置を行い、パンドラの箱を開くこともあるぞ!

ということなんだと思う

man wearing white hard hat operating brown drill press

昔の腰痛は「動きすぎて傷めた腰痛」

man sitting on chair wearing gray crew-neck long-sleeved shirt using Apple Magic Keyboard

最近多い腰痛は「動かないから起こる腰痛」

ヘルニアだろう、脊柱管狭窄症だろう、圧迫骨折だろう、坐骨神経だろう

上記二つのうち、昔は前者、今は後者なんです

同じ病名だろうと、同じ症状だろうと

発生機序が違うから、治し方も違うんです

yellow and purple bicycle near white wall at daytime
red bicycle parked beside brown wood wall at daytime

自転車がパンクした、チェーンが壊れた際に

使いすぎて経年劣化したものと、

全然乗らなくて放置していて動かした瞬間に故障したのでは

治し方が違うのと同じ

使いすぎてた場合、部品交換だけで済みますが

放置して錆びているものを急に動かしたら、

ペダルのプラスチックが崩れ、チェーンが外れ、漕いだら油がないのでガシャガシャいい、ハンドルのゴムが溶けて、タイヤはすぐにパンクする

このような感じで

その部品だけでなく、ありとあらゆる錆びている部品が崩れていく

その場合は、ゆっくりと少しずつ動かし、確認しながら直していく

根気のいる作業になります…

今の腰痛だけじゃないですが、

少し時間をかけてゆっくりと治していく

そんなイメージです…

ありがとうございました

white robot near brown wall

この世界はスピードが速すぎる

white robot near brown wall

インターネット

電子レンジ…

あげたらキリがないが、電気機器があることで便利になった

私が生まれた頃と比べても格段に便利になり、楽になった

・洗濯機もいちいち脱水かけなくて良くなり

・物を買うにもAmazonが届けてくれる

・どこに行くにも歩くより早く、車や自転車でつく事が出来

・待ち合わせはスマホによって、数分単位で確認ができる

woman in black and white long sleeve shirt sitting on black wheelchair

便利になっていい面はいっぱいあるが

逆の面もかなり出ていると思う

1、歩くかなくなったり、座って全ての作業ができるようになり

           =腰部疾患や生活習慣病が増えた

2、とにかくスピード重視重視により、時間に追われるようになり

           =精神的に追い詰められている人が増えた

3、とにかく安く速い物を求めるようになり

  食;添加物まみれの栄養が殆どない薬漬けの食になり

           =ありとあらゆる病気が増えた(内臓疾患から、体型、精神病)

  物;伝統工芸品や匠の技が少なくなった

           =文化の廃れ

4、とにかく効率を求めるようになり

           =セルフイメージーの低下、自信がない、哲学の欠如

5、すぐに答えが出てくることにより

           =考えなくなった、疑問を持つことがなくなった

これらは人間的に破綻していっている様に思える

スピードが速くなればなるほど、人間は崩壊していくのでは?

そう思う

ありがとうございました。

a painting of people walking across a bridge in the snow

医療も痛みもスピード重視

a painting of people walking across a bridge in the snow

元々我々人間は、生まれてから死ぬまで

時間をかけて体も人格も形成していき

人生に満足し死に方も選んでいくのが普通だったのでは?と思う

江戸時代の人の診療録に書いてある言葉で

「痛みが出てくれて、体の声が聞けて嬉しい」

それに対して医療者は

「体の声を聞いて休んでくださいね」

「ありがとうございます」

そう言って、薬も何も処方せずに帰っていいった

という本があったのですが

今の時代には全く理解できないやりとりだと思う。

今の時代、とにかくスピードが求められる

医療であっても、

痛かったら、1秒でも早く痛みを感じなくするために痛み止め

使うことによる副作用

内臓が壊れる、消化酵素が失われる、腸内細菌を壊す、DNAを傷つける、筋肉、骨が壊れる等

言い出したらキリがないくらい様々なことが起こるが

実際にはほとんどの人が使う

使ったほうがいいケースもあるので、全てがダメとは言わないが

使いすぎである

white and black dice on orange surface

昔、某痛み止めを数日使うと、肌がボロボロになるや、胃が痛い等

出ていたから、自分から辞めるケースも多かったが

最近では弱くなりすぎたのか、麻痺しているのかわからないが

昔の痛み止めの数倍位強い薬を毎日使っても、平気な人も多いそうであり

最終的には「痛いと感じる神経がなくなればいいんだ!!」

これが罷り通る時代であり

体の感覚がどんどん失われていっている

この先はトランスヒューマニズムしていくしかないのかな?

そんなことを感じています…

man in black and gray suit action figure

私としては、体の感覚を大事にするのが好きで

言語化や論理的に思考するのが苦手

討論なんかはホント苦手で

「すーっと、こんな感じ」

「クッと入った感じ」

こんな感じでいつも生きているので

やはり現代のスピードにはついていけないこの頃なんです…

ありがとうございました…

電気治療器の種類

干渉波のお勉強していると

様々な電気治療機やエステ、筋トレと様々な電気治療器があるので

ちょっとまとめてみました

低周波治療器

・皮膚への電気刺激

・皮膚で感じている、痛みの軽減

干渉波治療器

・皮下4cmまで到達

・筋肉の痙攣運動

EMS

・皮下15cmまで到達

・筋肉の収縮運動

微弱電流治療器(マイクロカレント)

・1μAの電流を流す

・組織の修復の際に流れる電流を流すことで、組織の回復を促す

ハイボルテージ

・10000Hz以上の電気を流す

・かなり深いところ15cm以上

・筋肉からの痛みの軽減

超音波

・100万Hz〜300万Hz

・骨折の治癒

こんな感じでいっぱいあります。

ただ、どれが合うかを見極めるのも難しいですが

その治療器を使いこなせるのか?

そもそも本当に痛いところに問題があるのか?

これを見極めないとですね。

ありがとうございました。

干渉波はどこに流れるのか?

昨日の続き、干渉波のこと

干渉波は当てたところに何が起こるのかについては、昨日のブログに書きましたが

今日はじゃあ、どこに電気が流れるのか?

それについては周波数のことを知らないといけません

低周波ー0、1Hz〜1000Hz 皮膚表面4mm位 

中周波ー1000Hz〜10000Hz 皮下3〜4cm

高周波ー10000Hz〜 皮下15cm以上

こんな感じなので、イメージは

低周波ー皮膚

中周波ー筋膜、筋肉

高周波ー筋肉、骨

となりますが、抵抗や流れにくいところもあると考えると、ここまで深くはないだろうし、そもそも場所によって皮膚の厚さや筋肉の太さも違うので、おおまかにとしか言いようがないと思います。

そもそも電気は水があるところにしか流れないので

水分が少ないところ、骨や繊維質の場所(靱帯等)は流れないのでは?

そうなると姿勢によって靱帯が強くなったり、太くなったり

骨が変形していたりすると、深さも範囲もあまり流れていないのでは?

そもそも凝っている、固くなっているところは水分が少ないので

本当に必要なところには、ほぼ流れていないのでは?

そう思いました。

ありがとうございました。

干渉波はホントに筋肉を緩めるの?

接骨院や整形外科でよくある電気治療機

干渉波

私も開業するときに買いました

初めは使っていましたが、今では効果や理論にあまり納得できなくなったので

倉庫にあります。

干渉波の効果として代表的なものが

1、痛みの緩和

2、筋肉を緩める

3、筋力トレーニング

とありますが、本当なのか?

まず、干渉波はさまざまな方向から二つの違う電気を流すことで、

電気が干渉しあい、干渉した部分に二つの電流の誤差が筋肉に刺激を与え、緩めるということです。

結構わけがわかならい文章ですね

簡単にいうと

水に物を落とすと波紋ができて

違う方向からも物を落とすと二つ、もっと落とすと複数の波紋ができて

そのぶつかり合ったところに新しい模様ができる

みたいなものです。

では、もう一つの疑問

筋肉は電気で緩むのか?

筋肉は血管でできていて、動かすと緩むというか、柔らかくなり

動かさなくなると、固くなってくる

ですので、電気刺激で筋肉が動いていれば緩む?柔らかくなる?

なのですが

そもそも、筋肉は縮まないと柔らかくならないので、電気刺激で縮んでいるのか?

ここも少し疑問になります。

何故かというと

筋肉が伸び縮みするには、筋肉のくっつく端っこと端っこが動かないと縮まないからで、筋肉は骨と骨を動かすためにあるので

骨が動いていないのに

本当に電気刺激で筋肉は縮んでいるのか?

これが疑問なんです

確かに痙攣というのもありますが、それも少し骨が動いていないとできないし、その最近肉は緊張しているので

力が抜けている状態で筋肉に電気刺激を与えて動いているかは疑問です。

もうちょい深掘りして考えていこうと思います。

ありがとうございました。

woman wearing blue dress shirt and white short shorts walking on seashore

「診療日記」症状の原因は生活習慣にある

woman wearing blue dress shirt and white short shorts walking on seashore

「木を見て森を見ず」と言う言葉がありますが

最近よく思います

患者さんの訴える症状、たとえば腰が痛いと言うと、骨盤や背骨が問題だと考え

骨盤や背骨の処置をする

当たり前って言えば当たり前ですが

本当にそれは患者さんの来た理由なのか??

本当に患者さんが訴えていることは

日常、どのタイミングに痛いか?

キーポイントであり、それをなんとかして欲しいから来るのである。

そうすると、物凄く患者さんとのコミュニケーションが重要になり、

言葉で話すよりさらに先の、患者さんの魂の訴えを聞かないと何も変わらない

腰が痛いから骨盤ではなく

その人全体

その人の生活

その人のルーティーンワーク

これらを知らないと何にも解決にならないと最近よく思う

本当に重要なのは寄り添うことだと本当に思います。

ポエムみたいになっちゃったけど

ありがとうございました。

woman in white sheer dress

刺青、タトゥーは背骨が曲がっても歪まない?

woman in white sheer dress

背骨の歪んでいる人、骨盤の歪んでいる人を日々みて、たまに刺青がある人も見ることがありますが

背骨が曲がっていても、骨盤がかなり歪んでいても

意外にも刺青は歪んでないんです、不思議と

骨が歪むとそれにつられて、筋肉も変な盛り上がりが出来たりするのですが

同様に皮膚も引っ張られたりするのですが

考えてみれば引っ張られている表皮と同様に、真皮はひっぱられないの?

と思うのですが

刺青は変にひっぱられたりしていないんです。

不思議なんです。

と言うことは、真皮と表皮はくっついているのではなく

離れる?スライドする?

そんなことが起こっているのですかね?

ますます不思議な場所

神秘?いや真皮

真の皮膚はおもしろい。

man doing tattoo on human arm

刺青、タトゥーは、入れる時メチャクチャ痛いらしい

man doing tattoo on human arm

私は入れたことないのですが、刺青を入れるのはかなり痛いらしい

痛くて途中で辞めちゃうこともあるらしい

では、何故そんなに痛いのか?

それは昨日話しした真皮に入れるからである

真皮(しんぴ、: Dermis)は、表皮皮下組織の間の乳頭層と真皮網状層から構成される皮膚の層[1]で、繊維性結合組織から構成される。真皮の約70%をコラーゲンで占め、他に弾性線維エラスチン)、細胞外マトリックス(以前は基質と呼ばれていた)、ヒアルロン酸といった線維から構成される[2]

これら線維が古くなり弾力を失うことがの最大の原因である。

いわゆる皮革は真皮を加工したものである。

Wikipedia から抜粋

真皮は繊維性のものであり、さらに表皮と同じ外胚葉由来ではなく、臓器などと同じ中胚葉由来である

なので網目状に張り巡らされた組織で、合間を縫って様々な感覚のセンサーやら血管やらが入っている場所

感覚センサー

1、痛みをとらえる

2、熱感

3、冷感

4、圧迫感

5、かゆみ

と言うわけで、皮膚で感じるというのは

ほとんどここで感じるわけですね

そこを針で刺して色を入れるわけですから

それは痛いはずですな